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共同で君たちの描く○○が見たい:006

共同で君たちの描く○○が見たい-共同200人切り-
 この企画は、鯖味噌様のおまえらの描く○○が見たいを使用して行われております。多謝。
 細かい決まりなどはコチラ
 11/3、ファイル容量などについて変更がありましたので、更新しました。

■第六回:ショタ
ログはこちら。

蛇足氏:
ショタっこサッカー
IMG_000186.png ( 47 KB ) by しぃペインター通常版

 さて、なんだか更新も久しぶりになりますがこんばんわ。
 でもこんにちわでした。
 サッカーボールちいさくね? ちいさくね?


Myu氏:しょた
IMG_000188.png ( 123 KB ) by しぃペインター通常版

 ショタってどこにいっても通じるもんなんですかね。
 まぁ通じる人に通じればいっか的なもんなんですかね。
 どうでもいいんですけど。
 


SSは↓
 見上げていた青空には一片の曇りもなくて、それがなんだか少しだけ寂しかった。
 いや、寂しかったのはきっと別の理由だった。そんなことは彼にもわかっていただろうし、誰かにとやかく言われるようなことでもない。
 彼はただ無言で、町を見下ろせる小高い丘の上に立っていた。気取った結果でもないし、無意識の行動でもなくて、その場所が唯一彼の願いをかなえてくれるであろうことを、彼は知っていた。それだけだ。
 顔を横切った影に、思わず彼は空を見上げる。その影があまりにも力強く、そして大きく思えたから。青い空を横切るような大きな銀色の翼。風を切り裂き、巨大な重量を押し上げるエンジン。その巨体はどんな支えも必要とせず、たった一人揺るぎ無い速度で空を突き進む。
 飛行機。
 そうおもった。

 だが、横切ったのは飛行機の影ではなく、紙飛行機の影だった。すっと視界に真っ白な三角の姿が横切っていく。たとえ小さくてもその姿は何処までもまっすぐで、力強い姿に見えた。
 と、風が丘を駆け上ってくる。
 最初にやってきたのは音。草を掻き分け、木を揺らし、葉を舞い上がらせる風の音。
 そして追いかけるように、体を下から上へなめ上げる風が吹いた。
 空を行く紙飛行機が揺れた。前から受ける風のことだけしか考えていない紙飛行機は、下からの風をその羽全てで受け、バランスを失いそのまま地面へとおちた。
 風はさり、紙飛行機は彼の足元に落ちている。
 乾いた音がして、頭に何かが触れる感触をえた。
 思わず手を伸ばしその「何か」を掴む。乾いた感触につづいて、くしゃっという音とともにソレは崩れた。
 ――枯葉だ。
 空は青く、雲ひとつない青空だった。もう頭をなでてくれるあの人はいない。



 ごめん。
 そういって最後に見せた顔は、あまりにも痛々しくて見ていられなかった。目をそらし、何も言わずただ小さくなっていく車の排気音を聞いていた。今もその音が頭の隅っこでこだまになって響いている。何もいえなかったことに、幾ばくかの後悔があるがあの時何を言うべきなのか、彼にはまだ答えが出せてない。
 ただ、車に乗っていってしまったあの人はもうサッカーを教えてくれないのだ、ということだけ頭の中で重たい渦を巻いている。
 引越しなのだと、言っていた言葉の真偽を彼はしらない。ただ受け止め、無言でうなずくほか彼に選択肢はなかった。
 ずいぶんと昔から共にいたような気もする、そんな思い出に浸りながら彼は空を見上げる。
 もうすぐ時間のはずだ。親にそう聞いた。特に良くもない視界の向こう、何か町の向こう側からゆらりと動く影が見えた。
 ――飛行機だ。
 驚きも、期待もない感情が胸の辺りを浸していく。ぬるま湯のような、なんともいえない不快感。遠く小さな塊は、しだいに高度をあげ空へと向かって飛んでいく。一心不乱に、ただ前に進むことだけを考えられたその巨体は、ぐんぐんと大きくなりそして高くなっていく。
 こちらに向かいながら空を駆け上っているのだ。不思議な感覚だった。
 あの人は離れていくというのに、あの人ののった飛行機はこちらに近づいてきている。
 音が聞こえる。風をさき、木々を揺らし、雲を突き抜ける力強いタービンの音。ただただ前に進むその姿が、あの人が放つボールの奇跡にかぶる。力強く迷いが無いがむしゃらな速度。
 一瞬、丘は影に包まれた。頭上を飛行機が通り過ぎたのだ。まるで音を立てたかのように影は辺りを薙ぎ、そして風よりも早く丘を去っていった。
 去っていく飛行機の姿を追いかけて、彼は振り返る。見上げた視界には飛行機は無かった、もう雲をぬけ跡形もなくすがたを消していた。
 
 彼はただじっと空をみあげている。見えなくなった飛行機の後ろを追うようにじっと。
 と、いきなり視界が真っ白にそまった。
 疑問よりも早く驚きがきて、思わず彼は後ろ退る。
「わ」
 かさりと乾いた音をたて頭にあたったのは、紙飛行機だった。
 そういえば先ほどもひとつとんできた。
 紙飛行機は風に乗って飛ぶが、初速がなければただの紙どうぜん、風にふかれることがあっても空を飛ぶことはない。
 ――誰が
 疑問に答えるように、懐かしい音が聞こえた。
 土をける音だ。
 そして続くように音が聞こえる。
 ボールを蹴り上げる、聞きなれたあの音が聞こえる。

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