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共同で君たちの描く○○が見たい:007

共同で君たちの描く○○が見たい-共同200人切り-
 この企画は、鯖味噌様のおまえらの描く○○が見たいを使用して行われております。多謝。
 細かい決まりなどはコチラ

■第七回:レゲエ
ログはこちら。

蛇足氏:レゲエ
IMG_000189_1.png ( 45 KB ) by しぃペインター通常版

 まぁ、レゲエつったらドレッド。日本人といったらちょんまげ。
 でもどっちかってと、バスケやってる人みたいな感じを受けるのは、僕のきのせいでしょうか。

Myu氏:レゲエっぽい?
IMG_000190_1.png ( 83 KB ) by しぃペインター通常版
 
 レゲエっぽい。
 マイク持ってるだけでレゲエ度アップ。小物って大事なんだなぁって。背景とか描いてしまえばさらに変わってくるんだろうけど、まぁ小物が一番ですな。アクセとか。


SSはコチラ↓
 赤い夕暮れの色が、校舎を染め上げていた。影と赤に染められた雲は、風がなくその場でたたずみ、まるで写真のようにその風景はこびりついている。動くもの一つもない赤い光のあふれる中、校内までもがその色にいやおうなしに塗り付けれられている。
 学校指定の黒い詰襟も、それが影なのか赤なのかわからない色になっていた。
「だからさー、そういうことあるじゃない」
 こびりついた空間をはがすように、力強い声が教室に響く。教室に残っているのは二人の男子生徒。それ以外にはいない。
「まぁ、あったかもしれないけどさ」

 力強い声にこたえたのは、対象的な覇気のない声だった。
「なんだか煮え切らないなー。たとえばさ」
 椅子から身を乗り出し、後ろの机に身を乗り出していた彼は、体制を立て直すように椅子に座りなおした。机ひとつを間に二人は向かい合う形になる。
「ホームレスっているじゃない」
「いるねぇ。寒いからあまり見かけないけど」
「あの人らをさ、昔なんでかレゲェのおじさんって呼んでたんだよ」
「はぁ?」
 あまりのことに、聞きかえした覇気のない声は、やはり驚いても覇気がなかった。
「レゲェってあの音楽のレゲェ?」
「いや、多分ガキのころはそっちは知らなかった」
「じゃぁなんてレゲェなんだよ。そりゃ失礼にもほどがあるだろ」
「ガキなんだからそんなのわかんねぇって」
 そりゃまそうだけど、と口の中でつぶやいた彼は疲れ気味にため息を漏らす。
「お前だってそういうのあるっしょ?」
「うーん」
 首をひねり彼は一息。
「外国ってのをアメリカのことだとおもってたよ」
 と、つぶやいた。
「あー、わかる。なんだかわかるそれ」
「でもレゲェと一緒にしてほしくはないんだけど」
「その言い草だと、まるでレゲェが悪いみたいな言い方だ」
「だって、ホームレスがレゲェって。どんなボブだよ」
「どんなボブだよって、おまえそれのほうが失礼だろ! なんかボブしかいないみたいな偏見じゃないか」
 勢いに任せて机をたたく。もちろんそんなパフォーマンスに、はじめからやる気のない彼が反応するわけもなくただじっとその手をみていた。
「そんなことはないけど、ボブじゃないか」
「不条理だ! ドレッドぐらいならわかるけどさ」
「ボブつったらアフロだろ」
「そのボブ、違うボブじゃね?」
「ちがくないって。ボブ・ロスだよ」
「それ絵画教室のほうじゃねぇか! レゲェとぜんぜんつながってないよ!」
 そうかなー、と彼はまた口の中でつぶやくと窓の外に視線を向ける。教室が赤く染まってからずいぶんたったような感覚だったが、まだ日は落ちていなかった。時計を見ると、下校時刻が差し迫っている。
「帰ろうぜ」
「だからボブじゃないだろ!」
 立ち上がりカバンを方に担いだ彼を追いかけるように、叫び声が飛んだ。

 校舎に人気はなく、彼ら二人以外に動くものはない。さすがに日が低くなったのか、伸びてきた影に昇降口は隠され遠くから反射する赤い光が、まるで筆で乱暴に書きなぐられた線のように見えた。
「あーあとな」
 下駄箱に手をかけたところで覇気のないほうの彼がつぶやく。
「月極めをさ――」
「げっきょくだろ? ありきたりすぎだっつーの」
 さえぎるように言葉が飛んだが、彼は首をふって薄く笑う。
「いや、磁石のS極N極の兄弟だとおもってた」
「……、いやそれはないだろ」
「ないか」
「ないな……」
 遠く車が走り去る音。風もない校舎はほとんど無人で、二人が黙ってしまうと音はどこにも無くなってしまう。
 昇降口を出て校庭にさしかかるとその静けさはさらに重みを増してのしかかってくる。無音の重圧に真っ赤な光。きれいなはずの光景は、どこか重苦しくそして憂鬱だった。


「でもレゲェがボブってのはありだとおもうんだ」
「まだホームレスがレゲェのほうがありだろ」
「いやそれはないだろ」
「ボブのほうがないって」
「……」
「……」
 二人はボブに思いをはせ、おのれらが何をしているかにふときがついた。
「どっちもないな」
「だな」
「まぁ、始業式の日間違えるのぐらいはありだろ」
「……ないなぁ」
「ないかぁ」
 ため息は、夕暮れの空へと溶けていく。

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