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今日の三題話

「大河」「拡散」「勧善懲悪」
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 例え人が認識できなくても、人が何を考えても、世界のありようなんてものはこれっぽっちも揺ぎ無いもので、科学的観測も哲学的思考論も全ては人が人へ影響を及ぼしているだけなのだと、結局のところどこまでも人は取るに足らない存在でしかないのだ。
 それを信じたくないがために、必死で現実と人の認識とをつなげようと躍起になる科学者も居るし、人はどこまでもすばらしいのだと幻想を抱きつづける思想家もいる。ただ、本当に神様が居るというのなら、多分人間なんかにはこれっぽっちも興味なんかあるわけが無い。どこまでいっても、人は何も出来ない。重箱の隅にこびりついた米粒ほどの価値すらありはしないのだ。
 現実の流れなんか、きっとどんなにがんばっても変えることは出来ない。世界が滅びるのが物理現象なら、それを止める手立ては無いのだ。人は、いまだ重力なんていう狂言から逃れる術すら知らないというのに。

「ある時期からアレは確かにこの世に存在し、そしてそれを観測することができるようになった。それが共時性原理的な結果だろうが、預かり知らぬ事件の結果だろうが、そんなことは関係ない。いま、そこに、いる。それで全てだ。そして、放って置けば害になる可能性がある。それだけだ、加賀ヒサキ。変な期待をされても困る、ただの部活動の一環でしかないのだよ。目的も無ければ、正義も理想も信念も、そして覚悟も無い。ただの高校生にそれを望むのは酷だろう? アニメや漫画ではないのだ、なーなーで生きて、なーなーに暮らしているだけなのだ。その一環に、少々日現実的なことがあっただけのこと。だからといえ、別に正義感を盾に部活動をするなというわけではない。そして、気に病んで逃げ出すこともできないなどと言うこともない。君が決めるのが、正解なのは間違いない」
 真っ青な顔をしたヒサキを、賀古井が見下ろしながら演説している。沢村ステラへの言がないのは、多分彼女は部活をやると決めたからだろう。
 ヒサキは、考える。欲しかったものは、無口な口と、何事も気にしない強靭な精神。目立たない体格と、当り障りの無い人間関係――
 平穏な人生と、静かな部屋があればいい。できれば誰にも関わらず、世界から隔離されてすごしたい。確かに人並みに漫画を読みわらい、テレビを見て笑う。映画にもたまにはいくし、CMしていた本なんかも買ったこともある。エロ本だって青少年並には持っているし、パソコンもゲームもある。いくらかは楽しんでいるとヒサキは思う。
 けど、有り余って人との付き合いはきらいだった。でも、逃げ出せない人間関係から、必死で逃げ出すのもめんどくさい。ヒサキはそう考えている。どうせ逃げ出せないのに、無理して一人になる必要はない。
 ヒサキは思う。めんどくさい、と。
「……質問はあるかな?」
 無言で考え込んでいたヒサキの集中は、賀古井の言葉で拡散した。
「あ……えっと。いつまで続くんですか? 全部綺麗にしたら、今度は学校の外とかにもでるんでしょうか?」
 横では、相変わらず携帯を弄っている湯木カズが座っている。相羽カゴメが戻ってきた後、部室に帰ってきたのだ。ヒサキの目の前には賀古井が居る。人工の光に照らされた部室はまるで温かみの無い光を照り返している。窓の外は既に日が傾き始め、空は赤く染まり始めている。赤と青が混ざらない空に、灰色の雲。おおよそセンスがいいとは思えない配色の癖に、自然はそれすらも許容してしまう。
 ヒサキの言葉に、賀古井は暫し思案するように視線を彷徨わせていた。
「……残念ながら、大本の解決には至っていないと言ったように、どれだけ続けても、アレが消える事は無い。人が居る限りゴミが出るように、時間が進む限りアレは存在しつづける」
「だった、それこそ大本を……」
「原因すら、わかっていない大本を正す方法なんてあるわけがない。大体、出現して私たちの害になるからといって勝手に帰していいのかというと、それすら懐疑的なのだ。昔は勧善懲悪だなんていう輩もいてね、見れば喜んで帰すやつも居たけども。実際アレは何も行動を起こしていない、ただそこに在るだけのモノでしかない。そして大本がどういう意志で意味で、結果でああいったものが出てきたのかというのも判っていない。私たちは、最小限度で我々の生活を脅かすものを帰す事しか出来ないのさ。確かに意味の無い行為かもしれない、付け焼刃で何も考えていない行動といわれれば口を噤むしかない。大河に投げ込んだ小石が如く……だ。けれど、何もしないで手をこまねいていても何も変わらない。小石を投げ込めば、一瞬だろうが、大河には波紋が広がる。その差だ」
 机の端っこで、一人菓子を食べつづけている志茂居。相羽カゴメは静かに賀古井の話を聞いている。沢村ステラに至っては無表情で何を考えているかすらわからなかった。淡々と賀古井の話は続くが、ヒサキにはいまいち理解できないで居る。
 よくわからないが、取り合えず居ると害になるから帰す。
 ということらしいのだが、そこに善悪を求めてるつもりはヒサキには無かった。邪魔だから帰す、消すことに何か問題でもあるのだろうか。
「腐っても、人なのだよ。加賀ヒサキ、帰すことに対しては、まだ見てないから判らないだろうが。見たら判る、私たちは間違いなく人を殺している」
「だから、人殺しで頭がおかしくなるようなヤツは入れられないってわけ」
 メールを打っていた湯木がいきなり口を挟んできた。
「そういうことだ、少なくても人殺しのそれが日常になってしまうようでは不味い。ここは戦場ではないのだから。だからそういう人間が必要なのだ、加賀ヒサキ判るだろう? いや、君ならばわかるはずだ――」
 一息。
「人殺し」



 ふが。
 自分が何話書いたか判らなくなった。
 取り合えず、アーカイブの三題話クリックすると酷い目にあうし何とかまとめておきたいところですが……。
 大体ユーザービリティ考えるなら、まずJUGEMやめろって話ですよ。
 最近少しましになってますが。

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コメント

 日現実的>誤変換
 有り余って人との付き合いはきらいだった>なんか変
 だからといえ>話言葉だしどうでもいいかとも思ったんだけど、「だからといえ」「だからとはいえ」どっちが正しいのか判らなかったので。どっち?
 これまでで充分にキャラクターは表現されていると思う。その場のリアクションではない説明を文中でさらに追加されると、ちょっとしつこい感じもしてしまう気がする。
 事件に対するタメや前振りがないので、なんだか置いてきぼりにされた感じも受けるです。

  • みゅ
  • 2005/04/02 01:19

 イジメ週間とみた!
 だからとはいえの打ち間違い。たぶん。
 ちょっちさいきいん、ぱっつんぱっつんかも。

  • カミナ
  • 2005/04/02 02:43
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